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2007年11月21日 (水)

ローリングストーンズ #5

70年代に入ったストーンズのまず一曲というと「Brown Suger」でしょう。ストーンズらしいリズム、力強いミックのヴォーカル、サックスも導入した「ストーンズサウンド」の見本のような曲だ。特にキース得意の5弦オープンGチューニングの見本のようなギターリフがサウンドの中心で、アンペグのクリスタルと呼ばれる透明なボディーのギターを使ってると思われます(当時の映像では頻繁に出てくる)。キースの高い鼻声みたいな抜けたコーラスも印象的。今でもライブのハイライトやオープニングに使われる代表曲で、アルバムでは1971年の「Sticky Fingers」の1曲目に収録されています。

Stickyfingers「Sticky Fingers」

オリジナルのレコードジャケットはアンディ・ウォーホルのデザインで、ジーンズのところに本物のジッパーが付けてあり、中にはブリーフの絵が書いてある紙が入っていたのが有名。

これもかっこいいギタ−リフのカラミが決まっている「Bitch 」、ミックテイラーのギターがフューチャーされた「Sway」「Can't You Hear Me Knocking」など、彼ららしい力強いリズムとギターバンドとしてのサウンドが確立している。また、名曲「Wild Horses」「I Got The Blues」「Dead Flowers」なども収録された充実した内容でこのアルバムをベストに上げるファンも多いと思う。


つづく72年には巷で最高傑作と呼ばれるレコードでは2枚組だった「Exile on Main Street」を発表。

Exile「Exile on Main Street」

散漫な内容だと批判されることもあったようだが、今では最高傑作と呼ばれるこのアルバム。私も最初にファンになった学生のころから好きな曲のオンパレードだし音も雰囲気もいいこのアルバムだったので「最高傑作」に推していたが、回りのファンの反応は「ええ?何言ってるの?」「なんだっけそれ、ああ2枚組のヤツね」的だったのを今でもよく覚えている。地味な曲が多くヒット曲も少なくマニア向けだとは思うので、当時は初期なら「ベガーズ」「Let It Bleed」「Sticky Fingers」「Some Girls」あたりを傑作と読んでいた人は多かった。しかし、89年の仲直りツアーの頃から、いつのまにかこのアルバムを「最高傑作」と推す人が増えてきたのはなぜかよくわからない。

彼らの曲作りは、地味なセッションを信じられないくらい長く延々と繰り返し作られていくそうで、このアルバムの中の曲もそれまでに作られてきた曲を新たに練り直したものだという

一曲目から「Rocks Off」がカッコ良く決まっている。Gチューニングらしい「Rip This Joint 」、セッションのいったんをかいまみるような「Shake Your Hips」「Casino Boogie」などレコードの1枚目A面は特に充実してるのだが、やはりこの曲「Tumbling Dice」だろう。

「Tumbling Dice」はストーンズが残したレコードの中でも1、2を争う曲だと私は思う。歌うようにスイングするドラムがとにかくカッコいい。音の切り方、ハイハットの感じだけで曲がきまっている。ギターはこれでもか、というほど何本もダビングされているのだが、キースは回りが心配するほど、何度も何度もかぶせることで「ノリ」を出すのが好きなだったようだ。女性コーラスが黒っぽさをさらに演出する。転がるダイス、転がる石、この独特の横揺れ感のあるサウンド、これが「ザ・ストーンズ」だ。

レコード1枚目B面はアコースティクセット。「Sweet Virginia 」「Torn And Frayed」「Sweet Black Angel 」「Loving Cup」といった地味ながら隠れた名曲が目白押し。

レコード2枚目はキースの歌う「Happy」から始まる。けっこうヒットしたらしく彼の代表曲となった。そしてブルースを演奏したはあとは名曲「Let It Loose」が泣ける。ラストのB面も充実した内容で締めくくっている。Gチューニングを多用するキースに、スライドギタ−からベースなどでも活躍するミックテイラーもいい。これまでの集大成的な「何でもあり」のストーンズを堪能できるまさに最高傑作。(ただしディープなのでストーンズ初心者には薦めにくいです)あまりに傑作と言われるので、90年代以降のストーンズはこれを期待されてしまっていたところがあったように思う。


続く73年の「Goats Head Soup」は、超名曲「Angie」が収録されているということで有名だが、あまり高い評価を受けていないようだし、私もそうです。

Goatsheadsoup「Goats Head Soup」


「Coming Down Again」「Doo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker)」、「StarFuker」から改名させられた「Star Star」など、全般に出来のいい曲は多いのですが、前作をコンパクトにまとめて、よりポップにに味付けした感じがします。メロディーは美しくロマンチックな曲も多いので流して聴くにはいいのですがストーンズらしさには欠けます。この時代はこんな感じのサウンドが多かったようには思いますが。

このあたりからストーンズは徐々にコントロールを失い、アルバム、曲作りはそれまでの充実ぶりに比べるとやや落ちてくるのです(セールスも)が、アルバムは素晴らしいライブへの前段階と思えばなんということもなく(?)、ストーンズは、スタジオよりもライブで生きるバンド。そう、この頃の絶好調ストーンズは、72年のUSツアーと伝説の73年ヨーロッパツアーを行っています。(基本的に3年置きにUSツアー、ヨーロッパツアーを82年まで行っていた) そしてその間には日本にも来るはず・・・だったんですね。


・・・・次回へ続く。

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