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2007年11月 2日 (金)

東芝・片岡氏が語る「HD Rec」の真意

AV WATCHに東芝の片岡録画神のインタビューが掲載されました。まあ、言ってることは前回取り上げたこととあまり変わってはいないのですが。

AV WATCH 「東芝・片岡氏が語る「HD Rec」の真意− 分裂した「ハイビジョンDVD」の行方」

先日のMr.BDこと松下電器産業 蓄積デバイス事業戦略室の小塚雅之室長のインタビューに応える形に成ったわけですが、かなり怒ってるみたいですね^^;

片岡さんのおっしゃることはもっともで、ある意味「DVDの進化の理想」でもあるわけですが、それでもやはりDVDをさらに拡張することは、DVD互換モードよりも混乱を招いている。「(たとえ再エンコがあっても)シンプルに」というBDも理屈は通ってると思う。BDの安い版としかDVDを見ないのが松下のAVCRec。DVDの拡張なのがHD Rec。DVDの混乱をDVDフォーラム議長の会社が他人のせいのように話されてもなぁ、というのが率直なところ。

またDVD互換モードのほうがVRモードよりも広くというかほとんどで使われてると思いますがどうですか? コピワンなんか無かったらみんなVRモードなんて使わないでしょ?(私は好きだが)DVD-RとDVD-RAM/RWとどっちが売れますか?

それから、片岡さんの言うDVDの理想的発展は、本来BD上でできたはずではなかったか(それはBDではなかったかもしれないが)。あの次世代統一交渉において、BDはそれまで決まったことをすべてをぶち壊し、新たに東芝を幹事に迎えて「保護層0.1mm」で統一される寸前だったはず。それを日経にすっぱ抜かれた形で(?)、意地を張ったのか、技術系のほうから反対があったのか、談合で独占禁止法にひっかかる?(じゃ、DVDは統一して問題なかったのか?)のかはわかりませんが、0.6mmに固執してそれを断ったようだと聞くが。
・・・私の認識はネット上の情報から拾って得たものですので間違ってる可能性はあります。

ソニー・西谷氏に聞く「次世代DVD統一交渉の顛末とこれから」2005/5/27

東芝・藤井氏に聞く——次世代DVD統一交渉“決裂”の理由」2006/6/8

片岡さんの理想は、HD DVD記録のほうが思うように進んでないことをごまかしてるように思えてしまうところがあるのが残念。


BDメディアが安いことに「補填が行なわれている」という噂が本当かどうかわからないが(松下は否定)、海の向こうでは、東芝の旧モデルのHD DVDプレイヤーがいよいよ100ドルを切ってるそうだ(限定在庫処分?) 焦土戦術を通り越して、「特攻」とまで言われています。もう中国製の廉価プレイヤーの出番もなく東芝が市場を独占ですね。

また、両陣営にソフトを供給する唯一のメジャースタジオのワーナーが、Blu-rayへの独占供給を示唆する発言も行っている模様。(パラマウントみたいにお金欲しいということ?)これからのHD DVD売り上げ推移によっては切り捨てもあるかもしれないということでしょうか。そうなると東芝も99ドル、199ドルプレイヤーで市場をさらに広げなければなりません。

唯一この分裂を即刻止められる会社は東芝しかありませんが、もうここまで広げてしまった以上(マイクロソフトと組んだ以上)、東芝が折れることはないと思います。そうなると、ワーナーとユニバーサルがBDのみ支持をするしかないのではないでしょうか。(藤井さんも当初はハリウッドが決める的な発言をしていましたが、もしかしたら忘れてるかもしれません。と言うかあの人、マスコミやネット上の自分の評判を知ってて煽ってますよね^^)

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コメント

規格の正統性なり、論理層・物理層の差異なりは、結局製品に実装されない限り「規格書に書かれた規格」でしかありません。自作出来ない複雑な機器においては、継続して機器が商品化される目処が無ければ、まさに「絵に描いた餅」。

一般顧客でも食べられるかもしれない餅という点において、一連の片岡発言で唯一見所なのが、機器内蔵HDD内でのファイル操作は、COGにおける世代制限対象にならないとも取れる、以下の発言だと思います。

http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0711/02/news013_3.html

>HDDへはTSタイトルの保存としておけば、
>ダビング10が始まったときにやり直しが何度も効きます。
>つまり、何度でもやり直せるTSでとりあえず撮っておけば、
>あとでどのようにもできる

もっとも、以前のJEITA関係の日立関係者曰く、COGの解釈はダビング10実施後も、一番厳しい方向で決められると発言しています。

RDにおいて、再変換前にプレビュー機能のような形で実装における現実解で逃げられれば良いのですが、あるTS録画タイトルから1部品を1回(例えば2時間歌番組からインタビュー部分だけ等)、HDD内ダビングでTSEに変換するたびに操作可能回数が減少していくという実装になってしまうのであれば、RDならではの自由度も、COG制限の前に、まさに絵に描いた餅に終わることでしょう。

投稿: TS | 2007年11月 4日 (日) 20時13分

何度でも・・ってつまり9回までですよね?充分っちゃ充分かも。画質比べるだけなら^^;

録画した物からいいとこ、好きなところを抜き出して「ベスト盤」的なものを作るのはいいのですが、それがそのディスクだけで完結してしまうのは、私としては非常に使いづらいです。やはりPCで管理しないとどうしようもありません。またレコーダが大容量HDDであったとしても、そこでプレイリストを使ったとしても、今の家電レコーダーのGUIでは正直使う気になれないんですよね。

まさに「ダビング10はダメが10倍」です。

投稿: 鬼八郎 | 2007年11月 4日 (日) 23時19分

そのCOGがダビング10でも護持されたいきさつの一端が、芸団協理事の口を介して語られています。
ダビングにおける世代制限と頻度制限は区別されずに論じられており、後出しでJEITAのEPN主張以外の解釈も可能だとインテル等が割って入ったことで、”消費者代表”までもが全権は要求していないと激論の中でJEITA批判に回ったと言及しています。
そして、流通コントロール権を護持せよとの権利者団体側の望み通り、世代制限には手も付けられずに複製頻度制限、すなわち枚数の多寡の争いに矮小化されたと。
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0711/06/news033.html

思うに、技術の先が読めて、録画機器の規格の死屍累々の歴史に翻弄されてきた”先進ユーザー”を代弁でき、かつ政治的に汚れ役をも引き受ける。

この3点が揃わないと、この御前会議にも似た小田原評定を打開出来ないのではないかと。実はTV局が前二点を、報道を通じて決定に持ち込める可能性を有していたのですが、3点目の政治が全てを覆い、TV局は目先の商売優先で審議会で公式に話すことすらタブーにしていた経緯があったりします。

投稿: TS | 2007年11月 6日 (火) 20時44分

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