« ローリングストーンズ #7 | トップページ | 「JIN -仁-」の原作をまた読み返す »

2009年11月14日 (土)

ローリングストーンズ #8

その時代に出てきた旬なサウンドを取り込むことで転がり続けるストーンズは次にメンバーが女装したふざけたジャケットがナイスな「Some Girls」を発表。

Somegirls

ディスコサウンドを取り入れた「Miss You」が有名ですが、私はスタジロ録音のものはあまり好きじゃないです。「When the Whip Comes Down」「Lies」「Respectable」当時パンクからやり玉にあげられていたストーンズからの回答とも呼ばれるアグレッシヴでストレートなロックンロールが収録されてるのがポイント。とてもベテランといえないような、あえていうとヘタ?ともいえなくもないストーンズサウンド。これがわかる人とわからない人でファンになれるかどうかがわかるw 

おすすめは、キースファンとしてイチオシの名曲「Before They Make Me Run」、オシャレでどこかエロっぽい「Beast of Burden」、ミックの歌ともシャベリともいえない独特のスタイルがカッコイイ「Shattered」はストーズにしか到達できない世界。


このアルバムそのまんまのサウンドだった78USツアー。

これといった有名なライブ映像はないのですが、「サタデーナイトライブ」に出演した貴重な映像が残っています。演奏はかなり下手でw ツアー中のためかミックの声がまったく出ていない悲惨なものですが、すでにそんなことどうでもいいようなカッコ良さがあるのが不思議w

このツアーはまたけっこう音質のいいブートCDが出回っていますので必聴。よく言ってヘタウマなんですが、荒削りすぎるロックンロールの原点のような演奏は、当時のパンクロック〜ストレートなロックバンドへの影響もあると思う。


78USツアーの後には「Emotional Rescue」を出すも個人的にはこのアルバムはスルーしてよしw


そしていよいよ80年、名曲「START ME UP」収録の「TATOO YOU」を発表。

Tattoyou

実をいうと私がストーンズを聴き始めたのはここから。


実際にはバンド間がうまくいってなかったのか全然レコーディングが進まず、過去のボツネタを再アレンジしなおしたりリミックスしたりして作られたらしいですが、これが彼らの代表的な名盤になったw 個人的にはストーンズを知らない人に「興味があるんだけどどれから聞いたらいいですか?」と聞かれたらまずコレをお薦めします。

ミックとキースの顔にTATOOを施したイメージ絵を使ったシンプルなジャケットはインパクト抜群だがセンスはあまり感じないところがストーンズらしいともいえるw レゲエだった元ネタをストーンズらしいグルーヴをもった曲にアレンジしなおした「START ME UP」は思わず体がノッてしまうようなサウンド。様々なところでかかる曲なのでストーンズを知らなくても聴いたことがあるのでは?

キースの演奏は同じフレーズでも毎度違っており、その「ノリ」はもはや楽譜には表せないほど。シンプルなロックンロールの「Hang Fire」と「Neighbours」ピート・タウンゼントも参加した黒っぽいサウンドの「Slave」、キースボーカルの「Little T&A」は独特の抜けた感じの歌が逆にカッコイイー。7局目の「Worried About You」からはLPでいうとB面にあたり、こちらはミディアムテンポの曲が集まっている。どれもみないいl曲ばかりなんですが、やはりこの「Worried About You」と「Waiting On A Friend」の出来がバツグンです。ドラムのスネアのゲート処理やコーラス・エフェクトの多用といったところに80年代だな、という時代を感じさせるところもありますが、今聴いても古くさくない。70年代ストーンズの集大成的なロック史に残る名盤だと思う。


そして、81年のUSツアー、82年のヨーロッパツアーにおけるストーンズはまさに「完成型」だったと思う。

ライブアルバム「Still Life」や映画「Let's Sped The Night Together」でその様子はわかりますが、個人的にはMTVで放送されたハンプトンでのライブ映像(Boot DVDで入手可能)も前の公式盤とともに同じく必携だと思う。余計な編集もなく、例のステージに上がり込んだファンをキースがギターで撃退するシーンも入ってますw

StilllifeLetsmovie

このツアーの特徴はやたらと健康的なことw 78年頃までの不良らしさが消えて、ミックがなんだかスポーティ。キースはまだワルって感じだが(メイクもそんな風)ステージ狭しと動き回る姿はそれまでのストーンズを見てきた人には意外だったようです。

あと、キースはなぜかパンクっぽくボロボロに破れたTシャツを着ているんですがw それがもうなんかロックの生き神様のようで、いつもよりテレキャスターを腰より下げて持ち、オープンGチューニングにより「両手離し奏法」を何度も行ってる姿が印象的。ストーンズファンはみんな真似しましたw

ロン・ウッドとキースのツインギターはコンビネーションが抜群で「こうきたらこう」というのが暗黙のうちにできてしまう。お互いの隙間を埋めるかのようにパートを入れ替わったりして「どっちがどっちのパートを弾いてるかわからないときがある」とインタビューでも答えていた。

いい感じで前までのギラギラ感が薄れ余裕がある感じ。2本のギターのからみあいと、ドラム、ベースの独特なグルーブ感が素晴らしい。




生意気言わせてもらうと、個人的にはストーンズのライブがストーンズだったのはここまで。

演奏は「キースの出来次第」なところがあり、ボロボロだったり神がかってたりするのだが、89年の仲直りツアー以降はサポートも充実し、大きな差がないのがいいところでもあり、寂しいところでもある気がするんです。特にそれまでもライブは「原曲をいかにバラして」るかがけっこうポイントだったのに、最近の演奏は「忠実に」演奏してるところがちょっと物足りない気がしてます。

いや、だめじゃないんですが、90点ばかりで50点も200点も出ないというか・・・あと、キースもロンもまわりにまかせっきりになってるときもあるw あとビルワイマンが抜けてからはなんだかノリも物足りない気がするんですよね・・・

以下は、私の好きな映像軽く拾ってみました。




All Down The Line US 1981
このキースが左手で「グイーッ!」って動かして弾いてるところのドライブ感がたまらんw これぞロックンロール。ロックの花形リードギターよりもかっこいーリズムギターですよ。カッコばかり借りてきて、曲の流れとまったく関係なく最初から最後までポーズだけ決め続ける日本のギタリストは見た方がいい。


Beast Of Burden 1978
映像は汚いが音がまあまあいい。リズム隊もよく聞こえる。このヨレヨレ感がいいのだが、ファン以外がきくとただのヘタにしかきこえないだろうな。


Brown Suger US 1975
ドロドロでギラギラなストーンズ。


happy 1972
ライブの最初の頃はミックとハモッってたんです。キースはまだ高い声で今のようなダミ声が信じられないw この「1本のマイクで二人が歌う」というのはストーンズフォロアーはみんなやります。


Dead Flowers (Marquee 1971)
もういっちょミックとキース。完全分業のギター。このミックテイラーのバージョンがこの曲では一番好き。もちろん映像的にもミックテイラーのギターがフィーチャーされてるが、何げにチャーリーのドラミングがかっこいいw


Street Fighting Man (Brussels 1973)
映像はないですが、多くのファンがベストと呼ぶころのライブ音源。90年以降のストーンズとはまるで違う。

|
|

« ローリングストーンズ #7 | トップページ | 「JIN -仁-」の原作をまた読み返す »

MyFavorite 洋楽編」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ローリングストーンズ #7 | トップページ | 「JIN -仁-」の原作をまた読み返す »